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2011年度活動報告

・2012年 4月22日 2011年度特別シンポジウム
             「復興の現場から〜被災後1年の今」
・2012年 2月28日 2011年度第3回研究会
             「東日本大震災1年 復興の現場から」
・2011年11月12日 2011年度シンポジウム
             「密集市街地の修復型まちづくりの限界とその克服証」
・2011年10月24日 2011年度第2回研究会
             「東京の事前復興まちづくりの自省的考証
                  〜岩手県野田村と山田町で感じたことから考える〜」
・2011年 5月30日 2011年度第1回研究会
             「東日本大震災復興の道筋〜そして首都直下地震への備え〜」
・2011年 4月25日 緊急特別シンポジウム
             「被災地は復興への支援をこんな具合に求めているのだ!」
・2011年 4月14日 緊急研究会
             「東日本大震災の被害状況と復興の方向性を語り合う」


 2011年度特別シンポジウムのご報告
   復興の現場から〜被災後1年の今

 
被災から1年余が過ぎ復興事業への予算付けも進みつつあります。しかしながら、多くの問題が指摘されていて、決して順調な歩みとは言えません。問題点の一つには、余りにも被災地域が広くかつ多様な地区の復興需要に、復興を担うべき自治体が対応しきれていないことがあります。被災住民の要望を受け止めつつそれを計画の言葉に翻訳し、事業を実施する自治体と住民組織との協働体制構築を支援すべき、<まちづくり専門家>の存在意義も問われているところです。
 り・らいふ研究会が昨年4月と5月に連続開催した3回のシンポジウム・研究会では、延べ500人を超える参加者によって活発な意見交換がされました(り・らいふでWeb検索いただけば記録が読めます)。その後1年余、積極的に被災地と関わっておられる方々をお招きし改めて報告と討論の場を持ちます。被災地の実情を把握し、まちづくりプランナーの役割の議論を深めることは、来るべき首都震災への備えとしても不可欠なことと考えます。本特別シンポジウムに多くの方々の参加を期待する次第です。
 本シンポジウムには日曜日にもかかわらず100 名を超える方々が参加してくださいました。基調報告、およびそれに続く被災地で活動されているパネリストからの報告や問題提起へ、大きな関心と共感がもたれ、有意義な半日となりました。

日 時:2012年4月22日(日)13:30〜17:00
会 場:旭化成ファミリーホール

内 容
・開会挨拶  り・らいふ研究会理事長 高見澤邦郎
               (首都大学東京名誉教授)
(1) 基調報告
  被災から1年が過ぎた今   北原啓司 弘前大学教授

(2) 復興現場からの報告
  @ 高台移転計画を軸とした復興計画のこれから
                         /福島県新地町の場合
       江田隆三 樺n域計画連合 代表取締役

  A 住民・自治体・プランナー/陸前高田市広田地区を事例に
       神谷秀美 (株)マヌ都市建築研究所 取締役

  B なぜ進まぬ、復興まちづくり
               /石巻水産団地といわき豊間の現場から
       佐藤俊一 NPO美しい街住まい倶楽部 理事長
   
               (休憩)

(3)  質疑/意見交換/総括
   司会進行:森反章夫   り・らいふ研究会理事 東京経済大学教授
   総   括:山本俊哉 明治大学教授    

当日の要録のダウンロードはこちら(PDF550KB)


2011年度第3回研究会
   東日本大震災1年 復興の現場から
      
 東日本大震災から早くも1年になろうとしている。様々な困難さを抱えながらも被災各地からの復興の槌音が聞こえてくる。
 被災地の自治体では復興計画が立案され、現在はその次の、地域毎に、即地的に復興計画を描いていく計画ステージに入っている。
 震災直後から現地に入り、積極的に各地の復興を調査している若き都市計画学者に、その実際について報告を乞う。
 併せて、大船渡市における支援活動の実践を通じて、被災地現場の詳細な復興のあゆみを聞く。

講師

  饗庭 伸 氏(首都大学東京都市環境学部
                建築都市コース都市環境科学研究科准教授)
  ※プロフィールはちらしにて

日 時:2012年2月28日(火)午後6時30分〜午後8時30分
会 場:旭化成ファミリーホール
    西新宿1−24−1 エステック情報ビル9F
 



2011年度シンポジウム
   密集市街地の修復型まちづくりの限界とその克服証
      
 多くの密集市街地では、密集事業(住宅市街地総合整備事業)のもと、修復の連鎖によって住環境改善を図ろうとしてきた。
「建て替えに併せて・・・」は、地権者等にとって当面の「痛み」が少ないため、住民と行政との合意が成立しやすかった側面がある。ところが、行政サイドは、事業認定後には地権者の建替えを待つという姿勢にとどまりがちであったため、「建て替え自体が困難な区域」の環境改善推進は、当然のことながら進捗しなかった。
  昨年度のシンポジウムにおいては、こうした状況を打開するために「区画整理」によるまちづくりを選択・推進している江戸川区篠崎地区をフィールドとして視察・討論を行った。
  今年度は、同様に、「建て替え」を待つことなく「補償を伴う積極的な道路・公園整備」手法により、比較的短期間に、しかも現在進行形として「変貌をとげつつある」練馬区江古田北部地区をフィールドに学び合いたい。

構成・次第
(1)時程   13:00・江古田駅北口の江古田駅北公園に集合
             ・現地視察についての説明・班分け
         13:15 現地視察(班ごとに行動)
         14:30頃 江古田駅より練馬駅まで電車で移動
         15:00 理事長挨拶
         15:10 パネルディスカッション
17:00 閉会

(2)パネルディスカッション
コーディネータ 森反章夫   東京経済大学教授
パネラー    三ツ橋由郎  練馬区東部地域まちづくり課長
          薬袋奈美子  日本女子大学家政学部住居学科講師
          江国智洋   鰹ロ地域設計取締役企画室長
          堀川啓三   り・らいふ研究会理事・事務局長

日 時:2011年11月12日(土)13:00〜17:00
会 場:
現 地 視 察  :西武池袋線江古田駅北口の練馬区立江古田駅北公園 集合
パネルディスカッション:練馬区役所1903会議室



 2011年度第2回研究会のご報告
   東京の事前復興まちづくりの自省的考証
        〜岩手県野田村と山田町で感じたことから考える〜

    阪神・淡路大震災の惨状に驚愕した行政や都市計画・まちづくり関係者は、都市における震災対策に全力をあげるべきと声を挙げかつ取り組んだ。
  しかし、いつの日かその熱情は薄れ、最も災害に対して脆弱であるといわれる「密集市街地」の改善に真摯に取り組み続けている「機関」「人」は少なくなってきていた。
  そこに未曽有の大地震、東日本大震災が発生した。今私達は、災害に対し極めて脆弱な「密集市街地」のまちづくりに、改めて真摯に取り組まなければならないことを思い知らされつつある。
  今回は、「密集市街地」や「都市災害に対する事前復興計画」の研究に携わり、かつ、東日本大震災の被災状況をつぶさに調査しまた被災地の復興計画にも積極的に取り組んでいる気鋭の研究者に、「首都直下型地震と密集市街地」に関する新たな思いを語っていただいた。

日 時:2011年10月24日(月)午後7時〜午後9時
会 場:あんさんぶる荻窪第1・第2教室

内 容
○講  師 市古太郎 首都大学東京建築都市コース
          都市環境科学研究科准教授

資料1:東京の事前復興まちづくりの自省的考証(PDF1,995KB)
資料2:山田町、野田村の復興まちづくり支援活動(PDF308KB)
資料3:当日発表パワーポイント資料(PDF5,987KB)


 2011年度第1回研究会のご報告
   東日本大震災復興の道筋〜そして首都直下地震への備え〜

当日の様子
   
未曽有の大地震、東日本大震災発生後、り・らいふ研究会は、4月9日(土)に緊急研究会、4月25日(月)に緊急シンポジウム(共催)を企画実施して、震災情報の交換・共有を図り、復旧復興支援を呼びかけてまいりました。
  今回は、防災都市計画の第一人者である中林一樹教授をお招きし、改めて被災の実情を確認するとともに、あるべき復興の道筋をさぐりたいと企画いたしました。
  大学人、行政職員、まちづくりコンサルタント、その他の多様な職種の93名が参加して短いながら濃密な時間を共有することができました。
  議論は、近い将来に必ず起こるとされる首都直下型地震の備えとして、被災後の復興計画の考え方に及び、会終了後、20名の参加者が会場近くの居酒屋で有志ネットワークの強化を実現しました。

日 時:2011年5月30日(月)午後6時30分〜午後8時30分
会 場:旭化成ファミリーホール
     西新宿1−24−1 エステック情報ビル9F

内 容
○取材報告 森反章夫 東京経済大学教授 (20分)
          東日本大震災被災地の現実
○講  演 中林一樹 明治大学特任教授 (60分)
          復興計画は如何にあるべきか
○質  疑              (40分)

当日の要録のダウンロードはこちら(PDF666KB)



★震災復興支援_緊急特別シンポジウム報告★
   被災地は復興への支援をこんな具合に求めているのだ!
        〜ひと味違う報告・討論を聞いて大いに学び合おう〜
当日の様子

 
平成23年4月25日明治大学アカデミーコモン2階にて明治大学山本研究室主催、当研究会共催で行われた、緊急シンポジウムは、250名近い参加者が集まり関心の高さをうかがうことが出来ました。

 当日は、現地調査の報告、陸前高田からのゲストと、タイムリーかつ実感のこもった方向及び、生活再建のため今、何が必要とされているのか、コミュニティ維持と生活再建をどのように両立していくのか等、活発な意見が出され、大変意義深い会となりました。

 ここに、開催のお礼をすると共に、当日配布された資料、要録(公開予定)を掲載いたします。震災からの復興に少しでもお役に立てれば幸いです。(当日資料の一部に誤りがありました。お詫びいたします)

主催:明治大学大学院 新領域創造専攻 山本俊哉研究室
共催:NPO「り・らいふ研究会」+「仮設市街地研究会」
日 時:2011年4月25日(月)18時〜20時(17時半開場)
会 場:明治大学駿河台校舎・アカデミーコモン2階(A1〜3)

 (報告者)
山本俊哉(明治大学教授)、江田隆三(り・らいふ会員/地域計画連合)
岩手の被災地から菅野広紀・福田利喜(陸前高田)からの緊急発言
(討論者)
延藤安弘(まちづくりの語り部)、宮西悠司(まちづくり教の教祖)、
濱田甚三郎(仮設市街地研究会の親方)、森反章夫(熱のある社会学者)、
矢野トンプー(まちづくり造形家)、ほか


当日配布資料のダウンロードはこちら
配布資料(PDF26.1MB)
当日頂いたご意見ご感想はこちら(明治大学山本俊哉研究室)
シンポジウムの発言要録(PDF73KB)
※配布資料の64ページ「東北3県沿岸自治体被害状況」の表に誤りがありました。ここに修正してお詫びいたします。
※資料における被害状況は4月22日現在のものですので最新の情報は各省庁等のホームページでご確認ください
※ファイルサイズが26.1MBと大変大きくなっていますのでご注意ください



緊急研究会報告(2011年4月14日旭化成ファミリーホール)

・20110414 報告および討論の概要(暫定版)掲載(ページ下部)
・20110412 本ページ作成

当日の様子

 先日、平成23年4月9日に旭化成ファミリーホールにて行われた、緊急研究会「東日本大震災の被害状況と復興の方向性を語り合う」は実務者、研究者など多くの関心を集め会場のほぼ定員に近い163名もの参加者によって活気ある研究会となりました。

 当日は、約4時間わたり報告と意見交換がなされ、大変活気ある会となり関心の高さが伺えました。専門家として、東日本大震災の復興に向けどのように考えていくべきか、地域やそこに住まう人と今後まちをどうやって構築していくか考えていく良い機会となったと思います。

 今回は大変多くの方から申し込みをいただき、会場と運営の都合上、誠に残念ながら一部の方にはお断りせざる得ない状況となりましたことをお詫びすると共に、当日の次第及び配布資料を公開することとしました。



緊急研究会
「東日本大震災の被害状況と復興の方向性を語り合う」

特定非営利活動法人 り・らいふ研究会
4 月9 日(土)午後1 時〜4 時半
エステック情報ビル 旭化成ファミリーホール

次 第

(開会挨拶 り・らいふ研究会理事長 高見澤邦郎/首都大学東京名誉教授)

(第一部 13 時〜15 時)
東北地方の被災状況と復興の方向性(司会:高見澤邦郎)
1.被災の概況 市古太郎(首都大学東京)
2.復興の方向性について 饗庭伸(首都大学東京)
3.「東北」とは?/地域と人の理解なくして復興なし 北原啓司(弘前大学)
  意見交流・・・以上の報告を受けて

(第二部 15 時〜16 時半)
東京等の被災状況を踏まえて今後の防災・減災まちづくりを考える
                         
(司会:豊川士朗/中野区)
1.東京区部等の被災状況 市古太郎(首都大学東京)
2.本日の参加者が把握している被災状況(自治体職員等からのコメント)
  意見交流・・・以上の報告を受け

当日配布資料
 ・講師レジュメ
 ・資料編(被災情報資料、国の対応状況、津波関連の学術文献、その他)
資料データのダウンロードはこちら
当日配布資料一式(zip圧縮64MB)
報告及び討論の概要(4月12日暫定版)
※資料における被害状況等は4月4日から6日のものですので最新の情報は各省庁等のホームページ等でご確認ください。
※ファイルサイズが64MBと非常に大きいのでご注意ください。
※報告及び討論の概要は4月12日段階速報であり未定稿であることにご注意ください


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